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⚠️⚠️各国注意情報はこちらから⚠️⚠️

「日本から食品を送ったのに、届かなかった」

海外発送でよくあるトラブルです。しかも多くの場合、荷物は送り主に戻ってきません。現地の税関で処分されて終わりです。

原因の多くは、ひとつの成分に集約されます。ただし、それとは別の理由で止まるケースも5つあります。 この記事では両方を扱います。

当店が40の国・地域以上へお届けしてきた実務と、実際にお客様からいただくご質問をもとに整理しました。

まず結論:ご相談で最も多い原因は「肉」です

当店に寄せられる「送れなかった」というご相談で最も多いのは、肉および肉エキスを含む食品です。

家畜の伝染病が国境を越えるのを防ぐため、多くの国が独自の基準で肉製品の持ち込みを規制しています。日本もアフリカ豚熱(ASF)などの対策として、国際郵便・宅配便による肉製品の持ち込みを禁止しています。ただし規制の範囲・対象となる畜種・例外は国ごとに異なります。仕向国ごとの確認が必要です。

そして厄介なのが、「肉製品」の範囲が想像よりずっと広いことです。日本郵便は「牛肉が禁制品の場合、送れないものの例」として、カップ麺・カレー・コンソメを挙げています。

見た目が肉料理でなくても、原材料に「ビーフエキス」「ポークエキス」「チキンエキス」と書かれていれば対象になり得ます。

発送前に確認すべきなのは、商品名ではなく原材料表示です。

品目別チェックリスト

判定の見方

表記意味
要注意そのカテゴリの商品の過半が、肉製品を規制する国には送れません。個別確認が前提です
要確認一部の商品のみ該当します。原材料表示の確認で判定できます

ラーメン(ご当地ラーメン・有名店セット)

要注意スープに豚骨・鶏がら・肉エキスが使われている商品が大半のため、肉製品を規制する国には送れません
送りやすい醤油・味噌・塩ベースで動物性原材料を含まないもの、乾麺のみの商品

ラーメンは海外駐在の方からのご要望がとくに多い商品ですが、同時に当店でもっともご相談の多いカテゴリでもあります。豚骨ラーメンや家系ラーメンは、多くの国で送付が難しくなります。

醤油・味噌ベースであっても、スープの素にポークエキスやチキンエキスが使われていることは珍しくありません。原材料表示を1点ずつ確認する必要があります。

レトルト惣菜・カレー

要注意肉入り、および肉エキス入りの商品は送付不可の国が多数
送りやすい野菜・豆・魚介ベースで、動物性の肉エキスを含まないもの

「野菜カレー」という商品名でも、原材料にビーフエキスが含まれていれば肉製品として扱われます。パッケージ表面の表示だけで判断しないでください。

フリーズドライ(味噌汁・スープ)

要確認具材に肉が入っているもの、だしに肉エキスを使っているもの
送りやすい野菜・豆腐・わかめ・魚介系だしのもの

軽量で長期保存でき、送料効率がよいため海外発送に向いたカテゴリです。ただし「豚汁」など肉入りのものは対象外になります。

常温保存おせち

要確認肉料理(ローストビーフ、鶏の煮物など)を含む重箱は不可の国あり
送りやすい魚介・野菜・練り物中心の構成

冷蔵・冷凍が不要な常温おせちは、海外でお正月を迎える方にご利用いただいています。ただし中身は多品目の詰め合わせのため、1品でも肉が入っていると重箱ごと止められます。

当店では、肉類を含まない海外向けの構成をご用意しています。

元日に間に合わせるための地域別のご注文締切日を必ず入れてください。
例:「アジア圏 12月8日まで/欧米 12月5日まで/中南米・アフリカ 12月1日まで」
年末は通関が混雑し、現地の年末年始休業も重なります。おせちは締切がないと動きません。

防災食・非常食

要注意肉入りの主食類、加熱剤(発熱剤)電池を含む付属品
送りやすいアルファ米(野菜系)、乾パン、ビスケット、乾燥スープなどの乾燥食品

市販の防災セットは、食品と非食品が混在するため注意が必要です。加熱剤は化学薬品、電池やモバイルバッテリーは航空危険物に該当し、食品部分に問題がなくても荷物全体が引き受けられなくなります。

なお、保存水などの液体は重量の関係で送料が高額になるため、海外発送には向きません。 現地で調達できるものは現地で、日本からは軽量で入手困難なものを、という組み合わせが現実的です。

当店では、送れる構成に組み替えた海外向けの備蓄セットをご用意できます。 ご相談ください。

お菓子・グミ

要確認ゼラチンを使ったグミ・ゼリー・マシュマロ類
送りやすい米菓、クッキー、チョコレート

見落とされがちですが、グミやマシュマロに使われるゼラチンには豚・牛由来のものが多く使われています(魚由来・植物性の代替品もあります)。動物由来成分を厳しく規制している国では、これが理由で止まることがあります。原材料表示でゼラチンの由来が判別できない場合は、事前にご相談ください。

ベビーフード・離乳食

要注意肉・肉エキス入りのもの、粉ミルク(乳製品規制のある国)
送りやすい野菜・魚介ベースの離乳食

使い慣れた製品が手に入らないことがご家族の負担につながる、というお声を多くいただくカテゴリです。乳製品にも規制のある国があるため、国別の確認が必須です。

なお、乳児の栄養については、現地の医療機関の指導を優先してください。 当店は通関上の可否についてご案内するもので、栄養や健康に関する判断を行うものではありません。

日用雑貨

全世界共通で国際郵便では送れないもの

品目理由
モバイルバッテリー、リチウム電池単体、電子タバコ航空危険物
スプレー缶、制汗スプレー、除塵スプレー、ライター用ガス高圧ガス
香水、マニキュア、除光液引火性液体
ライター、炭火薬類・引火性
アルコール濃度24%を超えるもの(アルコール飲料、化粧品・ヘアトニック類)引火性

宛先国により可否が分かれるもの

品目内容
アルコール濃度24%以下の酒類仕向国により可否が分かれます
機器に取り付けられたリチウム電池一定の条件を満たす場合、一部の国・地域宛に限り送付できます

意外な落とし穴:段ボールの絵柄

内容品に問題がなくても止められることがあります。梱包材です。

日本郵便は、あて先の国によっては、牛・豚・鳥またはそれらの食肉が印刷されている段ボール箱等野菜が印刷されているもの果物が印刷されているものについて、お引き受けできない場合があるとしています。

スーパーやドラッグストアでもらった空き箱を再利用して発送しようとすると、これに引っかかることがあります。海外発送では、無地の段ボールを使ってください。

品目 × 国のクイック判定表

「アメリカに味噌汁は送れるのか」という形で知りたい方向けの早見表です。

お届け実績上位7か国(例:米国/EU主要国/韓国/台湾/シンガポール/オーストラリア/タイ)× 主要7カテゴリ(ラーメン/レトルト惣菜/フリーズドライ/常温おせち/防災食/お菓子/ベビーフード)の一覧を、「○=可/△=条件付き/×=不可」

判定の元データは、当店が保有する「国別発送可能商品」(/group/1)です。 他社が持っていない自社データであり、この表があって初めて記事は「チェックリスト」を名乗れます。一般的な規制情報の再構成ではなく当店にしかない情報のため、検索・AI検索の両面で最も価値の高いパートになります。

最新かつ正確な判定は、国別発送可能商品からその国へお送りできる商品だけを絞り込んでご確認いただけます。

国別の関税・免税枠【2026年9月時点】

「少額なら関税はかからない」という前提は、2026年現在すでに成り立ちません。 主要国が相次いで少額免税制度(デミニミス)を縮小・撤廃したためです。

地域免税枠の状況
北米米国免税枠なし(2025/8/29に800米ドル枠を廃止)
北米カナダ20カナダドル以下(個人間の贈答品は60カナダドル以下)
欧州EU加盟国関税:免税枠なし(2026/7/1に150ユーロ枠を撤廃、申告行ごとに一律3ユーロ)/VAT:1ユーロから課税/※個人間の非商業的な贈物45ユーロ未満の免税は存続
オセアニアオーストラリア1,000豪ドル未満
アジア中国行郵税額50元以下が免税(1,000〜2,000元は個人向け郵送の限度額であり、免税枠ではありません)
アジア韓国150米ドル(米国産は200米ドル)
アジア台湾2,000台湾ドル以下
アジア香港非課税
アジアシンガポール400シンガポールドル以下
アジアタイ免税枠なし(2026/1/1に撤廃。1バーツから関税+VAT7%)
アジアマレーシア500リンギ(2024/1から低価値貨物に売上税10%)
アジアベトナム免税枠なし(2025/2/18に廃止)
アジアフィリピン10,000ペソ以下
アジアインドネシア3米ドル以下(関税のみ。VATは1ルピアから課税)
アジアインド郵送・航空の善意の贈物はCIF 5,000ルピーまで/個人輸入は1,000ルピーまで
中東UAEドバイ AED 300/アブダビ AED 1,000
中南米メキシコ50米ドル(USMCA国限定)。日本発のクーリエ貨物は価格にかかわらず19%の一律税
中南米ブラジル個人間の贈物は50米ドルまで(ICMSは別途課税)

ご注意:当店からの発送は商用貨物として扱われます。 上表のうち「個人間の贈答品」向けの免税枠(EUの45ユーロ、カナダの60カナダドル、ブラジルの50米ドル等)は、当店からのお届けには適用されません。

→ 各国の詳細は各国地域の関税(免税範囲)をご覧ください。

米国宛は、いま特別な注意が必要です

米国向けは2025年から2026年にかけて大きな変更がありました。

時期何が起きたか
2025年7月30日米大統領令(EO 14324)により、800米ドル以下の免税措置(デミニミス)の停止が決定
2025年8月27日日本郵便が、米国宛のうち100米ドルを超える個人間の贈答品および消費を目的とする販売品を包有する小形包装物・小包・EMS(物品)の引受を一時停止(書状・はがき・印刷物・EMS(書類)等は継続)
2025年8月29日デミニミス停止が全世界向けに施行。少額でも課税対象に
2026年4月14日日本郵便が米国宛の引受を再開(関税の事前支払い手続きが必要、指定郵便局からの差出に限る)
2026年7月24日事前支払いの対象となる内容品価格の上限が800米ドルから2,500米ドルへ引き上げ

重要なのは、100米ドルという基準が「内容品の性質」とセットになっていることです。

内容品価格内容品関税の事前支払い
100米ドル以下書状・はがき・印刷物・EMS(書類)、および個人間の贈答品不要
100米ドル以下上記以外(販売品・商品)必要
100米ドル超〜2,500米ドル以下すべて必要
2,500米ドル超すべて不要

当店からのお届けは「販売品」にあたります。 そのため、100米ドル以下であっても関税の事前支払い手続きが必要です。「100ドル以下なら免税」という理解は、当店からのご注文には当てはまりませんのでご注意ください。

EU宛は2026年7月にルールが変わりました

  • 2021年7月1日 ── 22ユーロ以下の輸入VAT免税を廃止。金額にかかわらずVATが課税されるようになりました
  • 2026年7月1日 ── Council Regulation (EU) 2026/382 に基づき、150ユーロ以下の関税免除を撤廃。輸入申告の申告行ごとに一律3ユーロの関税が課されます(2028年7月1日までの暫定措置)
  • 2026年11月1日 ── 150ユーロ以下のB2C貨物に製品識別コード(PID)の記載が義務化されます

なお、個人から個人への非商業的な贈物(45ユーロ未満)の免税は、2026年7月以降も存続しています。 ただし当店からのお届けは商用貨物のため、この枠は適用されません。

あわせてご注意ください。 2026年7月1日以降、EU到着郵便物の返送が多発しているほか、7月24日以降はIOSSを利用する国際郵便物が一部のEU加盟国宛に差し出せない状態が生じています。EU宛のご注文は、ご注文前に最新の引受状況をお問い合わせください。

インボイスの金額を実際より低く書くことはできません

関税を抑えるために、送り状(インボイス)に実際より低い金額を書いてほしい。こうしたご依頼をいただくことがありますが、当店ではお受けできません。

記載した金額は現地の税関記録として残ります。関税の追徴や荷物の没収に加え、多くの国で申告者・受取人に対する罰則規定が置かれており、その内容は国ごとに異なります。荷物1件の関税と引き換えにする性質のものではありません。

関税を抑えたい場合は、1回あたりの金額を仕向国の免税枠内に収める、送付の内容を見直すといった方法をご案内できます。 お気軽にご相談ください。

発送前チェックリスト

  • 原材料表示に「〇〇エキス」(ビーフ・ポーク・チキン)が含まれていないか
  • グミ・ゼリー類のゼラチンの由来を確認したか
  • 詰め合わせの中に1品でも肉製品が混ざっていないか
  • 電池・加熱剤・スプレー・アルコール類が同梱されていないか
  • 段ボールに肉・野菜・果物の絵が印刷されていないか
  • 仕向国の免税枠と、現在の引受状況を確認したか
  • インボイスに正確な金額を記載しているか

各国注意情報発送受け付け国一覧もあわせてご確認ください。

よくあるご質問

Q. ラーメンは海外に送れますか?
A. スープに豚骨・鶏がら・肉エキスを使った商品は、肉製品を規制している国には送れません。醤油・味噌ベースで動物性原材料を含まないものや乾麺であれば、お送りできる国が広がります。国別発送可能商品からご確認ください。

Q. 肉が入っていなければ必ず送れますか?
A. いいえ。乳製品、卵、果物、野菜、種子などにも規制のある国があります。また電池や加熱剤などの同梱物が理由で引き受けできない場合もあります。国別のご確認をお願いします。

Q. 税関で没収されたらどうなりますか?
A. 現地で荷物が没収された場合、当店では商品代のみご返金とさせていただいております。送料は返金対象外となりますので、発送前の確認が重要です。

Q. 関税は誰が払いますか?
A. 個人のお客様の場合、関税は現地の受取人様のご負担となります。法人契約の場合は、当社が元払いし本社へ一括請求する対応が可能です。

Q. アメリカに送れますか?
A. お送りできます。日本郵便は2025年8月に米国宛の引受を一時停止していましたが、2026年4月14日に再開しています。ただし当店からのお届けは販売品にあたるため、100米ドル以下であっても関税の事前支払い手続きが必要です。

Q. いまどの国に送れますか?
A. これまでに40の国・地域以上へお届けした実績があります。ただし米国・EU一部では引受条件が変わっているため、現在お送りできるかどうかは発送受け付け国一覧でご確認いただくか、お問い合わせください。

まとめ

海外発送の失敗は、ほとんどが「知らなかった」から起きます。

肉エキス、ゼラチン、加熱剤、電池、段ボールの絵柄。ひとつずつ確認していけば、避けられるものばかりです。

赴任先で、日本のラーメンや味噌汁の箱が届く。それだけのことですが、待っている方がいます。送れるものを、確実に届けましょう。

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本記事の関税・通関に関する情報は2026年9月時点のものです。各国の制度は改正が続いているため、実際の発送にあたっては最新の状況をご確認ください。

参考・出典